ゲーミングPCを買おうと思って色々調べてみると、色々な専門用語が出てきたり、性能を比較されても良く分からないということはありませんか?
また、価格も10万円くらいから高いものだと20万、30万・・・と幅広く実際どれくらいの価格のものを買うべきかとっても難しいですよね。
そこで本記事では、Steamゲームを専門に扱っているから自信を持って紹介出来る最適なゲーミングPCの選び方について、初めて買う方や、あまり詳しくないという方向けに紹介したいと思います!
本記事を上から順番に見ていくと、自分なりに納得感のある1台の選び方が分かるようになりますので、ぜひブックマークをしたり、平行して調べながらイメージしてみてください!
ゲーミングPCの選び方
ゲーミングPCを買うのなら、満足して長く使えるものを選びたいですよね。
ここでは、ゲーミングPCを選ぶ際のポイントを紹介します!
どれくらいの値段のPCを選んだらいい?
いざ選ぼうと思って最初につまづくポイントがこの値段だと思います。
実際に探してみると10万円ちょっとのものから、高いものだと30万円近くになるものまでありますよね。
安いPCを買ってすぐに使えなくなってしまうというのはもったいないですし、かと言って最初からとっても高いPCを買うというのは少し勇気がいると思います。
ここでは、そういった方向けに自分がどれぐらいのPCを選んだらよいのかを紹介していきたいと思います。
ゲームの推奨スペックで検討!
まずは、自分が遊びたいゲームの推奨スペックを確認しましょう!
Steamで販売されているゲームには最低スペックと推奨スペックの2種類が表示されていますが、これからゲーミングPCを買おうと思ったら必ず推奨スペックを見てください。
昨今のSteamで販売されているゲームはDLCやアップデートによるコンテンツ追加が行われることが多いため、最低スペックをギリギリ満たす程度だと、このようなコンテンツ量の増加が発生するとプレイが出来なくなってしまうという可能性があります。
また、毎年のように新作のゲームが出るたびに要求されるスペックは上がっていくため、今時点で満たせていても1年後、2年後には全く使い物にならないという可能性もあります。
そのため、新しいゲーミングPCを買う際は自身が遊びたいゲームや、それと同じようなジャンルのゲームで比較的新しいタイトルの推奨スペックをチェックしましょう。
参考に、Steamで2022年11月時点で販売されているゲームで有名かつ、要求される推奨スペックが高めの物を紹介します。
タイトル | 発売日 | CPU | グラフィックボード | メモリ |
Apex Legends | 2020/11/5 | AMD Ryzen 5 CPU と同等 | NVIDIA GeForce GTX 970 AMD Radeon R9 290 | 8GB RAM |
Call of Duty: Modern Warfare II | 2022/10/28 | Intel Core i5-6600K Intel Core i7-4770 AMD Ryzen 5 1400 | NVIDIA GeForce GTX 1060 AMD Radeon RX 580 | 12GB RAM |
Grand Theft Auto V | 2015/4/14 | Intel Core i5 3470 AMD X8 FX-8350 | NVIDIA GeForce GTX 660 2GB AMD HD7870 2GB | 8GB RAM |
MONSTER HUNTER RISE | 2022/1/13 | Intel Core i5-4460 AMD FX-8300 | NVIDIA GeForce GTX 1060 (VRAM 3GB) AMD Radeon RX 570 | 8GB RAM |
Rust | 2018/2/9 | Intel Core i7-4790K AMD Ryzen 5 1600 | NVIDIA GeForce GTX 980 AMD R9 Fury | 16GB RAM |
The Elder Scrolls V: Skyrim VR | 2018/4/3 | Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 5 1500X | NVIDIA GeForce GTX 1070 AMD RX Vega 56 | 8GB RAM |
Rustという例外はありますが、基本的には最新のゲームやVRのゲームは要求スペックが高くなる傾向にあります。
ですので、今はGrand Theft Autoしかやらないといった場合でも、今後別のゲームで遊ぶことを考えると、最新に近いCall of Dutyなどを目安に購入を検討すると良いでしょう。
価格帯と利用目的で検討!
実は推奨スペックを見る以外にも価格帯でおおよそのスペックイメージをつけることが出来ます。
ただ、この方法はあくまで目安ですので、実際に自分のやりたいゲームに合わせて予算が合わなければこれぐらいまでは削っても大丈夫かもしれないといった目安感のために使いましょう!
- 15万円 以下
- 15万円以下のPCは基本的に低スペックよりのミドルスペックです。
注意点としては15万円ぐらいであれば上記の通りですが、10万円近くまで来ると低スペックの部類です。 - 最新の3Dゲームで遊ぶことは可能ですが、ゲーム内設定でかなり設定値を落とす必要が出てきます。
- 上記以外のようなゲームでなければ3-5年程度は十分に遊べますが、3Dでゴリゴリのゲームを遊ぶ場合は3年でも厳しい可能性があります。
- 15万円以下のPCは基本的に低スペックよりのミドルスペックです。
- 20万円 以下
- ミドルスペック以上で、ハイエンドモデルとしては入門編という価格帯です。
コストパフォーマンスという意味では最もおすすめ出来る価格帯です。 - 特別グラフィック等に力を入れているゲームでなければ、かなり高めの設定で遊ぶことができます。
- 3Dゲームでも、3年程度は高めの設定、以降は1-2年程度は平均的~やや低めの設定にすれば十分に動作します。
ゲーミングPCは高負荷がかかるため、5年程度で寿命と言われていますので、このレンジのPCであれば寿命まで特に不満なく使用できます。 - ただ、最新のVRゲームで遊びたい場合や、動画配信などもセットでやりたいとなった場合は物足りないといった具合です。
- ミドルスペック以上で、ハイエンドモデルとしては入門編という価格帯です。
- 25万円 以下
- ハイエンドモデルとしてはそこそこの価格帯です。
一方で、この価格より上になってくると、価格によるメリットを感じにくくなってきます。 - 全体的には20万円以下のPCよりちょっとスペックアップしたというイメージで、体感で差を感じられるほどの差はないでしょう。
- 3Dのゲームでも、4-5年程度はスペックを気にせず遊べます。その後もしばらくは平均的な設定で遊べるレベルのスペックではありますが、パーツの寿命もあるため6年以上使い続けるにはメンテナンスやパーツ交換などが必要になるでしょう。
- 上記の理由から、VRゲームで遊びたいという場合や、動画配信をしながらゲームを快適にプレイするという場合を除けばあまりおすすめできません。
- ハイエンドモデルとしてはそこそこの価格帯です。
ゲーミングPC購入時に重視するポイントは?
上記までの解説で、自分が買うべき価格感やターゲットにするべきゲームタイトルが分かったと思います。
しかし、いざ買うとなると予算的にちょっと調整したいという場合や、もう少し余裕があるからスペックアップしてもいいかも?と思ったりしますよね。
ここでは、ゲーミングPCで重要なパーツのCPU・グラフィックボード・メモリについて、何を基準に選ぶべきかを解説をしていきますので、調整するときの参考にしてみてください!
CPU
CPUとは、PCの処理を行うためのパーツです。
このCPUのスペックが高いほど、重い処理でも快適にこなせるようになります。
CPUを選ぶ際に注目したいのは、コア数・スレッド数・クロック周波数の3つの数字です。
数字が大きくなるほど、PCのスペックが上昇します。
- コア数
処理作業を行う演算回路の数
コアの数だけ複数処理を行うことができる - スレッド数
コアがこなせる処理の数 - クロック周波数(単位はHz)
クロックが1秒間に何回発生するかを示す値
クロックとは、回路が処理の歩調をあわせるために用いる信号のこと
また、現在のCPUの主流は、Intel社のCore i シリーズとAMD社のRyzenシリーズです。
それぞれに違うメリット・デメリットがありますので、利用目的によってどちらにするかを選ぶと良いでしょう。
- Core iシリーズ
- 同程度のスペックの場合、Ryzenに比べて割高
- ゲーム目的であれば、Ryzenに比べて処理能力が高い
- ほとんどのゲームが対応しているため、問題が発生しにくい
- Ryzenシリーズ
- 同程度のスペックの場合、Core iシリーズに比べて安い
- 動画編集や動画実況など、複数の物を平行して処理する場合は Core iよりも処理能力が高い
- 極まれに対応していないゲームや、何らかの設定を変える必要がある場合があり、調べる必要が出てくる時がある
グラフィックボード
グラフィックボードとは、ディスプレイに映像を映すためのパーツです。
独立したグラフィックボードを搭載することで、高画質なゲームを快適にプレイすることができます。
グラフィックボードを選ぶ際に、注目したいポイントは下記になります。
- コアクロック(単位はHz)
GPUという映像に関する処理を行うパーツの、クロック周波数
数値が大きいほど、処理速度が速くなります - メモリバス幅(単位はbit)
データの転送速度
数値が大きいほど、表示速度が速くなります - ビデオメモリ
一時的にデータを保存する領域
グラフィックカードのビデオメモリはVRAMと呼ばれます
数値が大きいほど、高度なグラフィックを円滑かつ鮮明に表示できます - 出力端子
外部機器との接続端子
グラフィックボードごとに、出力端子の数・種類は異なります
自分の環境に適した出力端子が搭載されているか確認しましょう
また、具体的な数値だけだと分かりにくいという場合はグラフィックボードのベンチマーク結果もチェックしましょう!
ベンチマークとは、ベンチマークソフトと呼ばれるソフトウェアを実行して、その結果を数値化することです。
数値が大きいほど高速で処理を行っていることになります。
各グラフィックボードのベンチマーク結果を紹介しているサイトが多数あるので、実際どれくらいの差があるかはここを見て考えてみるといいでしょう。
グラフィックボードの選定にあたっては1点だけとても重要なポイントがあります。
現在のグラフィックボードの主流は、NVIDIA社のGeforceシリーズとAMD社のRadeonシリーズの2メーカーですが、ゲームをプレイする場合はGefroceの一択となります。
一方でもし、ゲームより映像編集(動画配信の場合はGeforce)や動画鑑賞がをこだわりたいという場合はRadeonの方がおすすめです。
これは、Radeon独自の技術によりフレームレートの補完機能により30フレームの映像などを滑らかな形で60フレームで表示してくれるため、映像がよりスムーズに見えるためです。
メモリ
メモリとは、CPUが処理を実行するためのデータを一時的に記憶するためのパーツです。
容量の単位はGBで、メモリ容量が大きいほど高速で処理を行うことができます。
メモリ容量が不足しているとゲームが起動しないこともあるので、大きめの容量を搭載しておきたいパーツですね。
2022年の現在であれば、12GB~16GBは搭載しておいた方がよさそうです。
拡張性
各パーツのスペック以外で重視したいポイントが、拡張性です。
ゲーミングPCを買った時は満足していても、長く使用していると新しいパーツに交換したくなったり、パーツを増やしたくなることがありますよね。
そんな時に後悔しないように、購入時に今後の増設予定を考えておくことも重要です。
拡張性を考える際に、注目したいポイントを紹介します。
- PCケース
スリム型・ミニタワー・ミドルタワーとさまざまなサイズがあります。
省スペースは魅力的ですが、拡張性が損なわれるので可能ならケースはスリムにしていないものがよいでしょう。 - 電源ユニット
高スペックなパーツになるほど、大量の電力を使用します。
また、電源ユニットは徐々に劣化していくため、長期にわたって使用したいという場合はここでコストを下げるのはあまりおすすめしません。
おすすめのゲーミングPC
ここからは実際にSteamGamersがおすすめするBTOパソコンを紹介します。
BTOパソコンとは、注文を受けてから組み立てる方式のPCで、ある程度決められた枠の中から自身の希望に沿ってパーツの入れ替えが可能です。
イメージとしては、ハンバーガーチェーンのセット商品の様に、ベーシックなセットの状態からパーツの入れ替えやオプション(マウスやキーボードなど)を抜きにしたりといったオプションを色々選べます。
ここで紹介するものは、どれもおすすめのゲーミングPCではありますが、利用方法や目的、予算によってベストなものが変わってきますので、それぞれの良いポイント、悪いポイントを簡単にご紹介します。
また、おすすめで紹介したものがマッチしなかった場合でもパーツの入れ替えなどでニーズに合わせることが出来る場合もありますので、まずは見てみてみるというのもいいでしょう。
それでは、おすすめのPCをご紹介します!
【Frontier】FRGAH670/SG1/NTK
価格 | 182,800円(税込) |
OS | Windows11 |
CPU | Intel Core i7-12700F (2.10GHz / 12コア / 20スレッド / 25MBキャッシュ) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB x2) |
ハードディスク | 512GB SSD |
電源 | 850W |
- 4機種のなかで最も高スペックなCPUを搭載
- 850Wの大容量電源
- 16GBメモリを搭載
- 他3機種よりグラフィックボードのスペックが劣る
- ハードディスクは512GBと容量少なめ
- BTOパソコンだが、変更可能なパーツが少ない
グラフィックボードのスペックが他3機種より劣りますが、快適にゲームをプレイするという点では何も問題ありません。
このクラスのグラフィックボードを搭載していれば、動かないというゲームはないでしょう。
予算に余裕があれば、ハードディスクを増設しておきたいですね。
【@Sycom】G-Master Velox AMD Edition
価格 | 182,720円(税込) |
OS | Windows10 |
CPU | AMD Ryzen 5 5600 Vermeer (3.5GHz / 6コア / 12スレッド / TDP65W) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX3060 |
メモリ | 16GB(8GB x2) |
ハードディスク | 500GB SSD |
電源 | 650W |
- グラフィックボードは、高スペックなNVIDIA GeForce RTX3060を搭載
- 16GBメモリを搭載
- ほとんどのパーツがカスタマイズ可能なBTOパソコン
- ハードディスクは500GBと容量少なめ
- CPUのスペックが低め
@Sycomショップの「G-Master Velox」に、AMD社のCPUを搭載したバージョンです。
グラフィックボードのスペックは高いものの、他ショップの機種と比べるとCPUのスペックが低めですね。
ただし、@Sycomショップはカスタマイズの自由度が高く、CPUを変更することが可能です。
パーツ変更費用が割引されることもあるので、「カスタマイズ・お見積もり」のページまで進んで、どんなカスタマイズが可能かチェックすることをおすすめします!
【@Sycom】G-Master Velox Intel Edition
価格 | 180,720円(税込) |
OS | Windows10 |
CPU | Intel Core i5-12400F (2.5GHz / 6コア / 12スレッド / 18MBキャッシュ) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX3060 |
メモリ | 16GB(8GB x2) |
ハードディスク | 500GB SSD |
電源 | 650W |
- グラフィックボードは、高スペックなNVIDIA GeForce RTX3060を搭載
- 16GBメモリを搭載
- ほとんどのパーツがカスタマイズ可能なBTOパソコン
- ハードディスクは500GBと容量少なめ
- CPUのスペックが低め
@Sycomショップの「G-Master Velox」に、Intel社のCPUを搭載したバージョンです。
AMD社バージョンと同様に、他ショップの機種と比べるとCPUのスペックが低めですね。
こちらもCPUを変更可能なので、上位CPUへの変更を検討してもよさそうです。
【Legion】Lenovo Legion T550
価格 | 154,880円(税込) |
OS | Windows11 |
CPU | AMD Ryzen™ 7 5800 (3.4GHz / 8コア / 16スレッド / TDP65W) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX3060 |
メモリ | 16GB(8GB x2) |
ハードディスク | 256GB SSD 2TB HDD |
電源 | 650W |
- 4機種のなかで最安値
- 大容量ハードディスク
- グラフィックボードは、高スペックなNVIDIA GeForce RTX3060を搭載
- 16GBメモリを搭載
- SSD容量が256GBと、4機種のなかで最も少ない
- パーツのカスタマイズは不可
値段・スペック共に優秀な1台です。
SSD容量が少なめですが、2TBのHDDが搭載されているので、容量不足で困ることはないと思います。
問題点があるとすれば、Intel社のCPUを望んでいる人には不向きという点でしょうか。
まとめ
ゲーミングPCの選び方と、おすすめゲーミングPCを紹介しましたが、いかがでしたか?
購入したいゲーミングPCをイメージできたでしょうか。
まとめると
- ゲーミングPCのスペックはやりたいゲームの推奨スペックを基準にする
- 価格帯は15万円以上、20万円未満くらいがコストパフォーマンス的に有利
- 上記の価格帯のBTOパソコンを選んで、予算や目的に合わせて微調整するのがベスト
となります。
最後に、今回おすすめしたBTOパソコンを販売しているショップの特徴を紹介します。
ぜひ、ショップの方も訪問して、満足のいくゲーミングPCを見つけてください!
- Frontierショップ
CPUのスペックの高さと大電力が魅力
ショップには、今回紹介した機種の上位版も取り揃えています - @Sycomショップ
自由度の高いカスタマイズが魅力
パーツ選択ページは、説明が分かりやすく親切です - Legionショップ
価格の低さが魅力
Intel社・AMD社のCPU共に、低価格で取り揃えています
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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