製品概要
Splendor(宝石の煌き)ってどんなゲーム?
『Splendor』は2014年に西欧圏を中心に発売されたボードゲームで、日本でも2015年に日本語版として発売されています。
『Splendor』というのは原題ですが、HJ社から出ている日本語版の邦題が『宝石の煌き』というタイトルのため、こちらのタイトルの方が馴染みがある方も多いかもしれませんね。
ちなみに『Splendor』は、実は2014年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、同年の日本ボードゲーム大賞投票部門では見事大賞を受賞するほどの名作です。
特に日本ボードゲーム大賞については日本語版が出る時期を考えても、元々注目度が高かったことが伺えますね。
さて、この素晴らしいゲームを紹介するのに前置きが長くなってしまいました……。
『Splendor』は2~4人戦30分程度の戦略ゲームです。
プレイヤーはルネサンス期の宝石商人として(カードを獲得することで)鉱山へ向かったり店を構えたりして、名声(=勝利点)を得ることを目的とします。
勝利点が15になったプレイヤーが出たらゲームは終了に向かい、一番後の手番のプレイヤーの手番までいったらゲーム終了です。ここで点数の高さを競いますが、必ずすべてのプレイヤーが同じ手番数を行ったことになるはずですね。
このゲームのポイントはゲーム中にプレイヤーの選択肢がどんどん増えていくことです。
詳しくは次回のルール詳細の記事でも触れますが、最初は手元の宝石(=資源)を手番で獲得してはちびちび使い捨ててカードを獲得するしかありません。
しかし獲得したカードはゲームが終わるまで使える資源となるため、ゲーム中盤以降はどんどんやれることが増えていくのです!
こういった資源を使ってさらに大きく動けるように資産を拡大する動きを、経済用語で「拡大再生産」と呼びますが、同様の動きをするアナログゲームも「拡大再生産」というジャンル分けがされています。
ゲームのルールとしては非常にシンプルですが、その分この拡大再生産の爽快さを存分に味わえる一作です!
価格は? 対応言語は? 日本語には対応している?
価格は基本ゲームのみだと980円で、アナログ製品版が定価で5500円税込みと考えると非常に安価といえるでしょう。
ただし、拡張ルールを遊ぶためには別途購入が必要で都市拡張と交易所拡張が310円、城塞拡張だけが410円です。
ちなみに2022年3月現在、もう一つ日本語版拡張セットに含まれている『東洋』という拡張があるはずですが、何故かこちらは実装されていないのか、購入ボタンがありません。
対応言語についてですが『Splendor』のSteam版は残念ながら、日本語には対応していません。
ただし、基本ゲーム自体にはまったく言語依存がないため、ルールさえ理解できれば問題なくプレイできるはずです。
ただし、たとえ英語がある程度読めたとしても、デフォルトの文字が筆記体のためかなりメインメニューが見辛くなっています!
メインメニュー画面です。これくらいならまだ何とかなるんですが……。
こうなるとお手上げです。
ちなみに2枚目の画像はメインメニュー左上の歯車アイコンから見れる設定画面ですが、カーソルを合わせている部分(Text for small screens)にチェックを入れると普通の文字に変えることができました。
プレイ前にまずこちらの設定を変えることを強く推奨します。
搭載モードについて
オフライン対戦
Steam版『Splendor』では、オフラインモード、オンラインモード合わせて3つのゲームモードがあります。
オフラインでもAI戦や画面分割での対人戦が楽しめるオフライン対戦は、メインメニュー「Play」から入った画面でもう一度「Play」を選ぶことで楽しめます。
対戦相手の設定画面で画像のように上部にあるボタンを押すことで、AI戦から画面分割の対人戦への切り替えが可能です。
AIを対戦相手に入れる場合は「バランス型」「特化型」(カード獲得の傾向など、プレイングのタイプと思われます)などの戦術を指定することもできます。
ただし、AIのレベルは控えめに言ってかなり抑えめに設定されている様子(経験者が対戦したらまず苦戦することが少ないレベル)なので、あまり大きな差はないかもしれません。
もちろん、画面分割の対人戦にAIを混ぜて遊ぶこともできます。
画像のように対戦相手アイコンの右下にある歯車アイコンや人型アイコンをクリックすることで、人とAIが入れ替わります。
オンラインマッチ
オンラインマッチでは、インターネットを通して世界中のプレイヤーと遠隔対人戦が楽しめます。
部屋を作って対戦相手を募集したり、すでに作られた部屋に入って対戦を楽しむことができます。
また、英語が使える必要がありますがチャットで対戦相手を募集することもできますよ。
もちろんコードをつけて鍵付きの部屋を作ることで、遠隔地の友人と対戦することも可能です。
ただしこの場合、お互いがソフトを購入している必要がありますのでご注意ください。
チャレンジモード
最後に紹介する「チャレンジモード」はSteamのオリジナル要素です。
短いシナリオ付のモードで、プレイヤーは設定されたノルマを決められた手番数までに達成しなければなりません。
これは通常の対戦と違い、対戦相手が存在せず、サプライの宝石もないなど、完全に「ソリティア」でお題をクリアする必要があります。
やっていただけたら分かるかと思いますが、ぶっちゃけ割と難しくて、適当なプレイングをしていたらかなり余裕で間に合わない目標です。
余談ですが筆者はAIの弱さに舐めプした結果2回も失敗してしまいました。
その分、全体を通しての1手番の重みをしっかり考える癖がつくため、練習としてはAI戦よりも有効かもしれませんね。
おわりに
いかがでしたか?
今回ご紹介してきた『Splendor』ですが、以下のような方におすすめです。
・将棋やオセロのようにじっくり考えるテーブルゲームが好きな方
・経済シミュレーションゲームなど、全体を通してのプランを考えることが好きな方
・手軽に本格的な戦略ゲームを楽しみたい方
次回記事では、今回ご紹介しきれなかった『Splendor』のルール詳細と、簡単な戦術解説を予定しております。
では、皆さまも良きテーブルトップライフを!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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