製品概要
Terraforming Marsってどんなゲーム?
『Terraforming Mars(テラフォーミング・マーズ)』は二百種類以上のカードや様々な資源を駆使しながら戦う、重量級の戦略ボードゲームです。
ゲームのタイトルが示す通り、プレイヤーは架空の企業となり他企業(プレイヤー)と共に火星開拓とその利権争いへと挑みます。
火星を人間が住める環境にすることが目的なので、酸素濃度・海洋・温度の三種のパラメータをカードや資源を駆使して上げることで、プレイヤーは火星開拓に貢献して勝利点を得ることができます。
上述の三種のパラメータは「グローバル・パラメータ」と呼ばれますが、このすべてが最高値に到達したラウンドでゲームは終了し、最終的にカード点や盤面の点なども含めて勝利点が高かったプレイヤーが勝利します。
そのため、ゲーム終了のラウンド数が決まっておらず、それによってプレイ時間は前後します。
ただ、多くの場合一時間半から二時間はかかるため、かなりの重量級ゲームといえるでしょう。
また、アナログ製品版の同ゲームには多くの拡張セットが存在しますが、Steam版の『Terraforming Mars』も一部拡張に対応しております。
本記事執筆時点で、ゲームのスタート時点に初期資産などをもたらす拡張『Prelude』がすでに実装済みです。
こちらの拡張セットは序盤動きが鈍くなりがちな『Terraforming Mars』にとって必須拡張ともいえるセットなので、よほどの理由がない限りは購入をオススメします。
『Prelude』は値段も本記事執筆時点(2022年5月)で720円と、本体価格の2050円と比べてお手頃な値段ですよ!
また、マップやマイルストーンなどのゲームボードがガラリと変わる『Hellas&Elysium』拡張も現状「coming soon」と書いてあり、近々実装予定の様子です。
他にも最近になってドラフトルールが導入された経緯もあるので、アナログ製品版ですでにある『ヴィーナス・ネクスト』や『コロニーズ』や上級拡張である『動乱』の実装も期待できるかもしれませんね。
対応言語は? 日本語には対応している?
Steam版『Terraforming Mars』は英語をはじめとした6言語に対応しておりますが、残念ながら現時点では日本語には対応しておりません。
ただし、二百種以上あるカードのテキスト量は枚数ほど多くはありません。
また、ほぼすべてのカードがアイコン表記により効果を説明してくれているため、カードの種類ほど日本語非対応のハードルは高くないように感じられました。
とはいえ、ラウンド間で4枚のカードを配られて購入するか捨て札にするかの判断が必要なため、アイコン表記に慣れない内は手札の選定に時間がかかってしまうと思います。
そのため、アナログ製品版の『テラフォーミング・マーズ』を未プレイの方は練習がてらAIとのプレイで肩慣らしをすると良いでしょう。
ここからは、実際の搭載モードについて簡単に紹介していきたいと思います。
以下はSteam版『Terraforming Mars』のメインメニュー画面です。
「SHOP」は拡張セットの追加購入ができるボタンで、「RESUME」直前に遊んでいたゲーム画面に戻るボタンです。
ここでは、「TUTORIAL(チュートリアル)」「LOCAL(オフライン対戦)」「SOLO CHALLENGE(ソロモードでのチャレンジ)」「ONLINE」についてご紹介していきたいと思います。
搭載モードについて
チュートリアルについて
当然、チュートリアルも日本語対応していません。
内容としては一つ一つ丁寧に操作方法も含めて教えてくれる印象でしたが、画像のようにガッツリ英語が表示されるため、ルールをチュートリアルで学びたい方はある程度英語に抵抗がないことが前提になります。
ちなみにゲーム画面から一応ルール確認もできます。
左上のアイコンから「RULES」を選べば項目ごとに解説が読めるのですが……。
……ご覧の通り非常に読みにくいため、これを読むくらいなら大人しくチュートリアルをプレイすることをおすすめします。
ちなみにルール詳細については次回以降の記事でバッチリ触れますのでご安心ください!
オフライン対戦について
「LOCAL」モードではバリアントルールをカスタマイズした上で画面共有で対人戦を楽しんだりAIを相手に対戦することができます。
ルールのカスタマイズについてはプロジェクトカードと呼ばれるプレイされるカードの購入をランダム配布にするか、ドラフト(四枚のカードから一枚を抜いて隣のプレイヤーに回す)にするか、追加するカード、初期資源産出の有無などを細かく設定することができますよ。
また、AI戦をする場合はAIのレベルを「easy」から「HARD」までの三段階から選ぶことが可能です。
ただし、Steam版『Terraforming Mars』のAIレベルは低く「HARD」にしても結構ポンコツなプレイを見せます。
そのため、すでにアナログ製品版である程度腕を磨いた方には物足りないかもしれません。
ちなみに『Terraforming Mars』のプレイ可能最大人数は5名です。
ソロモードについて
『Terraforming Mars』にはAI戦の他にソロモードというものがあります。
これは対戦ではなく一人でソリティアをするような感覚で、14R以内に上述のグローバルパラメータ(酸素濃度・海洋・気温)を目標値に上げることができるかどうか、というチャレンジモードです。
もちろん、ただ達成するだけでなく得点も記録されるため、慣れない内の一人回しとしても良い環境といえるでしょう。
オンライン対戦
オンライン対戦では公開部屋を作っている離れたプレイヤーや、非公開部屋を作っている離れた身内のプレイヤーと対戦ができます。
一応チャットで対戦相手を募ることも可能ですが、当然のように英語ですのでそこはご注意ください。
こんな人に『Terraforming Mars」はおすすめ!
いかがでしたか?
今回はざっくりと『Terraforming Mars」の概要を紹介してきましたが、正直このゲームはかなり面白い反面、得点ルートも多く、一回や二回では遊びきれないボリュームです。
詳しいルールや戦術面での攻略法などは次回以降の記事でご紹介しますが、以下のような特徴を持つ方は難解なチュートリアルを乗り越えてでも、遊んでほしいなと思うゲームです。
・のんびりと長い戦略ゲームを遊びたい方
・火星などの宇宙をテーマにしたゲームが好きな方
・TCGが好きでカード同士のコンボを考えるのが好きな方
特にTCGが好きな方は高確率でハマります。
基本的にカードプレイによるコンボと資源管理が主な動きなので、カードのシナジーを生み出すことがとても大切なゲームだからです。
また、筆者はアナログ製品版を含めてもう何十回もこのゲームを拡張含めて遊んでいますが、未だに底が見えないという感覚があります。
カードの引きにも左右されるため運ゲーになると思われるかもしれませんが、バリアントルールのドラフトがちょうどよい駆け引きを産むため、慣れてきたらドラフトルールでも遊んでいただきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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