【Terraforming Marsインスト】ルール解説②手番で行える各アクションと得点要素について

ボードゲーム
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手番で行える各アクションの紹介

手札のカードをプレイする

 一部のプレイヤーは「テラフォーミング・マーズはカードゲーム」という認識をしているくらいに、このゲームはカードをプレイしなければ始まりません!
 ここではその肝心の「カードプレイ」のアクションについてご紹介していきます。
 手札のカードをプレイするには、ほとんどの場合コストとしてMC(メガクレジット)が必要となります。
 それに加えて、カードによっては条件が求められていることもあり、たとえばカードの右上に示された「タグ」と呼ばれるアイコンを指定数だけ集めている必要があったり、追加で資源や産出量を支払う必要があったりします。

 たとえば上の画像のカードを見てみましょう。
 まず、真ん中のカード名が緑の帯になっているカードはプレイ時効果と「タグ」としての効果のみを持つカードです
 ちなみに他にも青の帯のカードと赤の帯のカードがありますが、青は後述のカードアクションを持っていたり永続効果を持っていたりします
 その下にあるアイコンが効果で、この場合発熱と植物の産出が2ずつ増えます。
 カード右上についている二つの丸いアイコンがそれぞれ「タグ」で、この場合右から順に宇宙タグと木星タグを意味します。
 前回の記事でも触れた通り宇宙タグのカードは資源チタンを1つ3MCとして肩代わりできます
 木星タグは一部のカードの得点などの参照対象になることもあります。
 そして左上の黄色いアイコンで示された数字は、プレイコストです
 基本的にはこの数字分のMCがプレイコストということになります。
 また、その横に「MIN2%」と書いてある帯がありますが、この帯はあるカードとないカードがあります。
 この帯があるカードはプレイコスト以外にプレイ条件が設定されています
 この場合は「酸素濃度が最低2%以上」で、逆にグローバルパラメータ―が「最大~~」だったり、以下の画像のようにプレイ済みアイコンがいくつか揃っている必要があったり、という条件も存在します。

 その他、左側中央付近にある大きな円に囲われた数字はカード自体が持つ勝利点です。
 こちらはゲーム終了時に勝利点として加算されます。
 ただし、こちらもないカードが多数存在しますし、中にはマイナス得点のカードも存在します。

標準プロジェクトの実行

 次に、手番のアクションとして使える「標準プロジェクト」についてです。
 標準プロジェクトは全プレイヤーが共通して行えるアクションで、以下の内容から選んで1アクションとしますが、同じラウンド中や同じ手番中に同じものを選んでも構いません。


 画面上部のバー真ん中の「STANDARD PROJECTS」から標準プロジェクトの画面に移れます。
 上から順にご説明いたします。

パテントの売却
 パテントの売却では手札のカードを1枚1MCで売却できます
 1回のアクションで複数枚売っても構いません。
発電所の設置
 発電所の設置では11MCを支払い、電力生産を増やすことができます
小惑星の誘引
 小惑星の誘引では14MCを支払い、気温を一つ上げることができます
 気温の上昇に伴い、TRも1つ上昇します。
帯水層の解放
 帯水層の解放では18MCを支払い海洋タイルを配置できます
 配置先のマス上に示された配置ボーナスを得た上で、こちらもTRが1上がります。
緑地化
 緑地化では23MCを支払い、緑地タイルを配置ルールに従い配置して配置ボーナスも得ます
 酸素濃度が最大になっていない場合はそれに伴い酸素濃度も上がるため、TRも1上がります。
 また、緑地タイルを配置する際は一部の特殊なカード効果によるもの以外、基本的にすでに配置した自身のタイルの隣にしか配置できないため、ご注意ください。
都市化
 都市化は25MCを支払い、都市タイルを配置して配置ボーナスを得ます。
 また、同時にMC産出も1増えます
 ちなみに都市タイルは他の都市タイルと隣接しなければどこへでも置けます。

称号の獲得

 上部のバーの左の「MILESTONES」から称号を獲得できます

 称号とは、早取りの特典で獲得するとゲーム終了後に5得点分になります。
 称号を獲得するアクションは8MCが必要で、称号の獲得自体がアクションとなるため、手番中でなければ当然称号は獲得できません
 また、称号はゲーム中全体を通して3種類までしか獲得できません。
 そのため、条件を満たしたら他プレイヤーに取られるより早く、さっさと称号を獲得すべきでしょう。
 称号の内容はボード上のタイル配置(自分の都市タイル3つや緑地タイル3つなど)やカードのタグを集めるもの(木星タグ3つなど)や産出に関わるものなど多岐に渡り、使用するマップによって変化しますので、ゲームごとに確認するようにしましょう。

褒章の設立

 画面上部のバー右側にある「AWARDS」からは褒章の設立を行えます。

 褒章は1つ目は8MC、2つ目は14MC、3つ目は20MCと徐々にコストが上がっていきます
 褒章はゲーム終了時に指定のタイル数や資源数や産出数やタグ数などを数え、最も多いプレイヤーが5点、2位のプレイヤーが2点を獲得できます
 あくまで参照はゲーム終了時であるため、開放したプレイヤーが0点という可能性も十分あり得ます。
 そのため、褒章を開放する場合は長いスパンで本当にその分野で勝てるのか、よく考えてから開放しましょう
 こちらも称号と同様マップによって変動します。

アクションカードのアクション使用

 青い帯のカードの中には、毎ラウンド一回使えるアクションを持つものがあります。

 このようなカードをプレイした後は、ラウンドに一度カードのアクション能力を使用できます。
 カードのアクションはプレイしたカードであればすぐに使えます。
 アクションは右下のバーの「ACTION」から選択できます。

 複数アクション能力を持つカードをプレイしている場合、上の画像のように使用できるアクションを選択できます。
 テラフォーミング・マーズでは10世代前後を平均して戦いますので、このアクション能力を持つカードはなるべく早めにプレイするようにすれば、使える回数が増えて有利といえるでしょう。

資源を使って緑地化や気温を上げる

 前回記事の資源の項でもご紹介しましたが、植物の資源や発熱の資源を使って緑地化や気温を上げるアクションが打てます。
 それぞれの資源が8個集まればそれぞれ対応するアクションを打てます
 緑地化をする場合、酸素濃度が上がり切ってない場合酸素濃度が上がるため、TRも上がりますが特に植物は持っていると他プレイヤーのカード効果で焼かれることも多いので、貯まったらこまめに緑地化するのも重要ですよ。

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テラフォーミング・マーズのゲーム終了時得点

ゲーム終了時のTR

 ゲーム中に様々な方法で得たTRはそのまま得点になります。
 TRはグローバル・パラメータを上げて火星開拓に協力したり、カードの効果で上がったりします。

褒章

 ゲーム中に開放した「褒章」の項目がある場合、それらの褒章もゲーム終了時に得点化します。
 各項目1位の人が5点で2位の人が2点。もしも1位の人が複数いる場合全員が5点を得ますが、次席の2点はなくなります。
 ちなみに褒章を誰が解放したかは関係ありません。
 そのため、他プレイヤーが開けた褒章から得点を得ることができれば非常にお得だといえます。

称号

 こちらもゲーム終了時に獲得した人は5点です。
 ただし、得点計算の順番としては褒章→称号なので、TRを参照する褒章に称号で得られる5点は含まれません

盤面からの得点

 ゲーム終了時、自分の都市タイルと緑地タイルからも得点します。(海洋タイルは誰のものでもないため、ゲーム終了時得点はもたらしません)
 自分の緑地タイルはすべて1枚1点都市タイルは周囲の緑地タイル1枚につき1点で、周囲の緑地タイルは誰のものでも構いません

 たとえばこの画像だと、最下段右から二番目のマスにある黄色い都市は3点分(左右のマスと左上のマスに緑地タイルがあるため)で、下から二段目左から二番目の青い都市は1点分(左のマスにのみ緑地タイルがあるため)となります。
 そのため、盤面から得点を得るためにはいかに緑地化を進めるかと、都市と緑地化をセットで作れるかという所が重要です
 特に緑地化は得点化しやす一方で他プレイヤーの都市の得点を増やすこともあるので、配置は注意しましょう。

カード点

 最後にカードによる得点を計算します。
 カード点の中には1点や2点と得点が決まっているものや、上に乗った資源数やタグ数を参照して得点が変動するものや、失点するものもあります。
 中には一枚で10点以上を稼ぐカードも存在するので、盤面をほぼ触らずカードプレイに特化しても勝てる時は勝ちきれます。

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終わりに

 いかがでしたか?
 今回は前回に引き続き、テラフォーミング・マーズのルールの詳細をご紹介してきました。
 これである程度は、ゲームの概形が見えてきたのではないかと思います。
 前回記事にも書きましたが、ルールの詳細等で不明点があれば是非コメントください。
 少しお時間いただくかもしれませんが、必ずお返しさせていただきます。
 次回は少し複雑なSteam版テラフォーミング・マーズのUIについて、ご紹介していきたいと思います。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

 

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